純粋でベーシックなもの
写真が好きでもうかれこれ20年くらい続けているが、使うのはフィルムカメラ。中でもマニュアルカメラが好きだ。 最近、バイクを手に入れて、バイク関連のドキュメントを見ていた。内容はカフェレーサーバイクの話。60年代、イギリスで流行った公道レースを起源とするカスタムバイクだ。一癖も二癖もあるようなオッさんたちが集うカフェ。現代において、その光景は衰えを知らない。 インタビューでオッさんたちが答える。バイクに乗ることはそれ自体が特別で美しい行為なんだ!くたびれたオッさんのコメントがやたらカッコいい。その中のコメントで、バイクは純粋でベーシックなんだ、と。オートメーションが進んだ現代では確かにそうかもしれない。
同じことが、カメラにも言えるなと、感じた。複雑な操作なく、その時の感覚で写真を撮る。それが、フィルムカメラのいいところだ。レタッチとか、トーンカーブとか、正直わかりにくい。複雑なものは後で調整が出来るけど、核心が見えにくい。 単純なものほど案外難しいのかもしれない。 自分でバランスをとって遠くまで走って、さっ写真でも撮るか。このリズムが心地よい。